ノルウェイの森 (ネタバレなし)

もう何年も前から読書リストに入っていながら読んでいない本に村上春樹さんの「ノルウェイの森」があります。

去年その映画が公開になると知ったときは「え?今さらノルウェイの森?1Q84じゃなくて?」って思ったのは私だけでもありますまい。
この「今さら作るノルウェイの森」は是非見たいものだと思ったのですが、一緒に行くべき奥さんは日本映画があまり好きではないし、監督も何か知らない人だったので、わざわざ出かけていって大ハズレってこともあろうかと思い劇場には行きませんでした。
このほどDVDで見る機会があったので楽しみに見ました。感想というか、感じたことをネタバレなしでご報告。

全般的にはとてもよくできた映画でした。2時間を超える長編なのですが退屈はしませんでした。間(ま)の描写がとてもよかったと思います。ただ1968年の全共闘時代の描写がちょっと物足りない感じがしました。監督がベトナム出身でしかも比較的若い(少なくとも全共闘世代ではない)ということなのでしょうがないかも。

恋愛ストーリーなので、男と女が何人か登場するのですが、主役直子役の菊池凛子が一番地味。だけどそれがこの映画を引き立てているようでした。
ハツミ役の初音映莉子なんかすごくキレイだったし、CM界では今をときめく水原希子のミドリも小悪魔的でよかったのですが、直子はやはり菊池凜子で決まり。ただ全般的に彼女たちのファッションが洗練され過ぎていて「60年代」っぽくありませんでした。あのころはもっと野暮ったかったはずです。私はまだ子供でしが。

このところ日本映画を見るたびに松山ケンイチがでてくるのですが、先に見たGANTZより芸術的には上かなあと。原作がマンガと日本を代表する村上作品では比較にならないわけで、比較する方がおかしいのかも知れません。でも両作品とも松山ケンイチは良くやっているなあと思いました。こうして俳優として経験値を積んでいけばどんどんいい作品に出演できるのでしょうね。

長い映画だったので途中で風呂に入ったりしたのですが、湯船につかりながら「赤頭巾ちゃん気をつけて」に時代的にも雰囲気的にも似ているなあと思いました。
「赤頭巾ちゃん」の方は、東大入試が中止になった1969年の受験生の葛藤を描いたのですが、似ているのは「時代」と「雰囲気」だけで、作者の庄司薫は村上春樹とは比較になりません。この作品は芥川賞受賞ってことで当時としては珍しいほど大々的にキャンペーンをしていたのですが、このあと数点発表しただけで消えてしまったようです。
当時話題だったのですぐに映画になったのですが、すごく退屈っていうか何が面白いのかわかりませんでした。子供だったからでしょうか。それでも今思い起こすと「ノルウェイの森」とは数段劣る作品であったのがわかります。っていうか「ノルウェイの森」がすごすぎます。

「ノルウェイの森」は、がーんと感動して涙ぽろぽろというものではないです。静かな感動が尾を引くっていう表現の方がいいのかも。人によっては暗い気持ちになるかも知れないので、こういう感覚が嫌いな人はご注意を。
私は見てよかったと思います。近いうちに原作も読みたいです。っと言って読書リストに入って数年。読了は何年先になるのかわかりません。

【今日の言葉】 一緒に借りたディズニーの「トロン」はその対極って感じ。面白さを感じる脳の場所が違うような気がしました


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ざがあと

Author:ざがあと
クルマを買い換えてからクルマの話題が多いのですが、本来のアイドル系やテレビ、PCの話題も根強く続けています。
って、本当はアドビイラストレータのイラストを中心にするはずだったのですが、それはそのうちぼちぼち。
プジョーの話題が多いですが、その他の話題も楽しんでいってください。

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