優しさが恐かった

曲の話題3連発の3発目はかぐや姫の「神田川」です。
この曲に「ただあなたの優しさが恐かった」とあるのですね。

何で優しさが恐いんだっていう認知的不調和を呼び起こすような歌詞なんですが、別に優しさを恐いと思ってもいいじゃないか、そこは唄の歌詞の世界だしって思うのですが、つきあっている彼女がある日急に優しくなってちょっとぞっとしたって経験があるっていうのは私だけじゃありますまい。シチュエーションはだいぶ違うにしても、そういう「違和感的表現」はこの曲の雰囲気を特徴付けるわけで、聞く人によっていろいろな解釈があっていいかと思います。

まあ普通に解釈すると、こういう彼女の優しさがずっと続いてくれるか不安で恐かった
とかになるのでしょうか。

ところがネットは便利なもので、いろいろ検索しているうちに「ある事実」に行き当たります。

作詞した喜多条忠(きたじょうまこと)さんによると学生時代の自分自身がモデルだそうで、「男目線の曲、男の立場の曲」らしいです。確かに歌詞は彼女の立場っていう先入観があるのですが、もう一度チェックしてみると彼氏の立場とも取れる。のですが、「悲しいかって聞いたのよ」って男がいうかなって思います。ニューハーフかいってツッコミたくなります。

喜多条さんはまんま団塊の世代なので、学生時代といえば学園紛争のさなかで、当時の大学生は特権意識が強かったのか「体制を変えるんだ」っていう反体制意識と使命感を持って闘争を繰り広げていたようです。で、喜多条さんの話では、
「疲れてアパートに帰ると恋人が黙って夕食を作ってくれている。ふと、教員免許でもとって静かに二人で暮らそうかなと頭をよぎることがあり、自分の信念がグラつきそうになる恋人の優しさが唯一怖かった」そうです。

うーん、さすがは団塊の世代、思想的には理想主義なのに、こうして歌詞になるとなんともリアリティがあります。
この曲は、「赤ちょうちん」「妹」と一緒に個人的に「三部作」だと思っているのですが、この「神田川」のシーンも「裸電球」とか「ふすま一枚」のイメージが混在してなりません。
っていうか、何回も書いているとおりフォークには詳しくなかったので、「後から勉強して」、この3曲を一緒に覚えたせいかもしれません。なんか「作られた貧困、設定された貧困」っぽくてあまり好きではなかったのですが、「優しさが恐かった」の表現の秘密を聞いて団塊の世代はすごいと思いました。

今の若い人なら「あなたの優しさに素直に感謝」するのではないでしょうか。
でもそれでは歌詞にならないじゃないか、っていうは団塊の考え方で、昨今の曲では十分に歌詞として通用してしまうところに、今回の3連発で話題にした本質があるように思えてなりません。

【今日の言葉】 そんなかぐや姫の世界も、ユーミンの都会的なおしゃれさにこてんぱんにやられて吹き飛ばされてしまいます。そのぶん団塊の世代はユーミンの「軽さ」には違和感があるのではないでしょうか

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ざがあと

Author:ざがあと
クルマを買い換えてからクルマの話題が多いのですが、本来のアイドル系やテレビ、PCの話題も根強く続けています。
って、本当はアドビイラストレータのイラストを中心にするはずだったのですが、それはそのうちぼちぼち。
プジョーの話題が多いですが、その他の話題も楽しんでいってください。

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