ラッセル・幸福論

こんなへぼいブログにいきなり超難解で有名なバートランド・ラッセルの登場なんですが、この「幸福論」はラッセルとしてはベストセラーではありますまいか。

ラッセルの著作の中でも、わかりやすくヒューマニズムにあふれているっていうことなのですが、いやいや、学生時代に英語の教科書で「The Conquest of Happiness」を読んだときは難解この上ありませんでした。
当時は日本語訳が出ていないっていうか見つけられなかったので、原文で悪戦苦闘をしていたわけですが、直訳すればするほど訳がわからない。訳しても日本語が難解ってことで。

で、何十年か経ってたまたま文庫版を手にしたのですが、やはり初めから通しで読もうとすると途中でめげてしまいます。っていうか文は砕いた表現ながらもやはり哲学書で、いいことが書いてあることは理解できるのですが、難しいです。

russel.jpg

でもですね、目次を見るとなんとなく本全体で何が書いてあるのかだいたい察しがつくところが「いい本」だからかも知れません。

第1部 不幸の原因
第1章 何が人びとを不幸にするのか
第2章 バイロン風の不幸
第3章 競争
第4章 退屈と興奮
第5章 疲れ
第6章 ねたみ
第7章 罪の意識
第8章 被害妄想
第9章 世評に対するおびえ

第2部 幸福をもたらすもの
第10章 幸福はそれでも可能か
第11章 熱意
第12章 愛情
第13章 家族
第14章 仕事
第15章 私心のない興味
第16章 努力とあきらめ
第17章 幸福な人

要するに、不幸となる原因、それを取り除いて、幸福になることに努めればよい、ということらしいのがわかります。
あとは、各章を「拾い読み」するとだいぶ読みやすいっていうか、本当はこういう読み方は邪道なのかもしれませんが、読んだ気になるし、理解もできるし、ためになったなあという満足感もあります。

で、不幸にならないこと、幸福になること、ってわりと単純なことなのだなあと気づきます。実現するのはそれなりに難しいし、精進が必要なのはわかりますが、単純さにあらためて驚くわけです。

江戸時代の学者、貝原益軒も「婦人に七去あり」とか言って、親に逆らう、淫乱、人を妬む、言葉が多すぎる、盗みをするなんていうのがひとつでもあると夫が去る理由になる(離婚の原因になる)とかで、だから離婚はよくないと言われるらしいですが、裏を返せば、幸福になるためにはそういうことはしてはいけないってことで。

聖書でも罪とされている七つの大罪は、「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」だそうで、なるほど幸福なるためにはやってはいけないことなのだと理解できます。

ということで、幸福になるためにはどうすればいいか理解できてしまうのですが、あたらめて世の中には、「七去」を持っていたり、「七つの大罪」をすべて兼ね備えた「不幸な人」が多いのに気づいてこれまたびっくりしたりします。

それと、お金に関する話題が出てこないのも面白いと思いました。
お金があってなくても幸福とは関係ないってことなのでしょうか。

【今日の言葉】 そしてわかったのは、たとえ拾い読みでも、読むことで少し幸福になれたということ

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ざがあと

Author:ざがあと
クルマを買い換えてからクルマの話題が多いのですが、本来のアイドル系やテレビ、PCの話題も根強く続けています。
って、本当はアドビイラストレータのイラストを中心にするはずだったのですが、それはそのうちぼちぼち。
プジョーの話題が多いですが、その他の話題も楽しんでいってください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター