2014年版 間違いだらけのクルマ選び

「間違いだらけのクルマ選び」という本は、かつては毎年年末恒例で発行され、まだ国産車のレベルが低いと言われた70年代から80年代は、クルマ選びに間違いまくっていた人が多かったことと、一人の評論家がある程度のレベルで国産、輸入車全車種を評論するっていうのが珍しかったせいか大人気でした。特に当時の一般人にはマイナーだったルノーやオペルを紹介しているのが面白かった。おそらく発行元の草思社のメイン商品だったのではありますかいか。

ところがバブルが崩壊し21世紀に入り、若い人の興味がクルマより携帯やゲームに移に移ると一気に人気を失ったのと、著者の徳大寺さんの病気とか高齢を理由に発行されなくなりました。
私もアルテッツァにしたころから、こういう書籍よりネットや雑誌の方がより質の高い情報が得られるって言うか、徳さんの意見はどうも恣意的すぎる気がして買わなくなりました。しかも20年分の「古本」を処分したり。穂積和夫さんのイラストが好きだったのでちょっと惜しかったなあとも思いました。

近年復刊していることを知っていたのですが、あまり興味はありませんでした。
ただ2014年版が昨日リリースされ、プジョー208についても批評しているっていうので気になっていた次第。

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amazonや楽天で即購入してもいいのですが、あまり良くない書かれ方をしていたら、わざわざ1470円だして買うのもばかばかしいので、とりあえずちょっと見してみようと書店に行ってきました。

プジョー208は「外国車」のカテゴリーに掲載されていて、本文2ページ、写真1ページでした。本文は共著者の島下泰久さんによるもののようで、評価はわりと良く、もっと売れてもいいという内容。ホットハッチ「GT」の評価がずば抜けていました。って「GTi」じゃねーのかって思いましたが(^o^) ちなみに写真はGTiだったようで。

やはり書籍の限界で、ページ数が限られているから掲載できる情報にも限りがあります。やはりネットの情報量にはかないません。
ということで、それだけ立ち読みして、あとは軽自動車やミニバンや高級輸入車や高級スポーツカーなど「絶対に買わない車」の情報ばかりで、絶対に買わなきゃクルマ選びを間違えることもないので、購入は思いとどまりました。

本当に書店にはこれだけクルマの雑誌や書籍があるのに、プジョー208の情報がほとんどないという。拙ブログやネットの方がよっぽど充実しているななんて思ってしまった次第。

間違いだらけのクルマ選びも、これを読み物として楽しむ人も減っているのではないかなと思いました。

徳大寺さんって、言うことはコロコロ変わるし、自分の意見を取り入れてくれたというスバル車を超ひいきにする一方マツダ車嫌いがひどく、とくにロータリーエンジンをやめてからのマツダへのバッシングがひどい。また輸入車ではドイツ車好きでいてシトロエンファンという。
長く自動車評論家をやっていると考え方もなんか恣意的でいい加減さを感じます。メーカーから何か貰っているって想像されても仕方ないかも。

徳大寺さんのそういう意見やスタンスを批判する人は多いのですが、こういう人もいないとクルマについて意見する人がいなくなるわけで。
モータージャーナリストのほとんどは、「生活のために」PR記事ばかり書いているし、試乗車を貸与してくれたから褒めまくるという。もうほとんどインプレの「定型文」が決まっていて、クルマの名前とかスペックを埋めればインプレ記事が書けてしまうって感じがしませんか。それならクルマ好きの人なら誰でもできるよって。

そういう中にあって、ちょっとずれた偏屈な意見をいう徳大寺さんや三本和彦さんや黒沢元治さんは、モータージャーナリストとしてある意味必要な人たちなのかも知れないなんて思います。

【今日の言葉】 税金の安さや燃費のよさだけでクルマを選ぶのならこんな本は必要ないってことで厳しいかも知れません

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No title

車もそうですし、私が長く携わってきたAV機器の評論なんかもそうなんですが、
新製品が出ると「前の機種は〇〇な点が欠点であったが、見事に解消されている」
と書く。新製品の欠点は書かない。
そしてまた次の新製品が出ると、書かれていなかった欠点に言及して、それが解消されていると言う。
だったら新製品が出た時点で欠点を言えと。
結局、新製品が出たら褒めないといけないのかと。
そんな構図に気づいたら、評論家の言うことは話半分にしないといけないと思うようになりました。

Re: No title

エディさん、こんにちは。

言い方を変えると、評論家の人たちってメーカーやメディアにぶら下がって生きている方が多いようなので、「次の仕事のために」あまり辛口なことは控えているのではないかと思います。
それこそ徳大寺さんや三本さんみたいに、自分で書籍を出せる人なら辛口っていうか、多少ずれている内容であっても、自分の価値観からおもしろおかしく書けるのかも知れません。

評論家の方がそんな体たらくでいるうちに、消費者の強い味方になってくれるのがネットの「口コミ」とか「レビュー」。
ただこれも恣意的っていうか100%信じるのはちょっと危険です。ネガティブな意見の人は積極的に書くが、普通以上の人はわざわざ書かない可能性が高いから。

メーカーから利益供与されずに商品比較とか批評を書いているのは暮らしの手帖ぐらいではないかなと。だから広告が載らない雑誌なんですね。

結局エディさんの言うように、評論家の意見は話半分にして、やはり実際自分で情報を集めるしかなさそうです。

ちなみにプジョー208アリュールの時は、クルマで行こうの岡崎さんのべた褒めは話半分で聞きましたが、CGTVの松任谷さんと田辺さんの意見は、エンジントルクのピックアップであるとか、足回りについてとか、メーカーカタログにないことをアピールしていたのでこちらを信用することにして、実際プジョー販売店で試乗したときにほぼその通りだったので購入することに。
それまではBセグは国産車の方が上って思っていたんですが、完全に自分が間違っていたこを知って、ショックというよりうれしかったです。


No title

雑誌社もテレビ局もそうなんでしょうが、メーカーから車を借りて試乗している以上、あまり批判はできないんでしょうねえ。エディさんが書かれていることは、そのまんまクルマ業界にも当てはまると以前から感じています。新車が出てから半年くらいは表立って批判しないのが慣習のように感じられます。

ドイツでは、新聞社に(社会部や経済部のように)自動車部があり、重要な車は実際に購入して長期レポートを掲載すると聞いたことがあります。それにひきかえ日本の新聞社やテレビ局は、メーカーや国交省の発表をそのまま垂れ流すだけで、まるで広報のようです。実際に購入して長期テストを行うのは難しい面もあるんでしょうが、現実離れした燃費テストの方法やバカバカしいエコカー減税の実施基準など、少しは批判したらどうなんだと思います。

評論家に関しては、どうしてもメーカーとの関わりや好みの問題が生じてしまうので、自分と感性の合う人を探し、その人の意見を重視するようにしています。松任谷さんや岡崎さんの意見は感覚的にしっくりきますし、三本さんや亡くなった小林彰太郎さんの記事も好きでした。岡崎さんは「クルマでいこう」では、それほど厳しい物言いはしませんが、毎回見ていると、言葉のニュアンスでだいたいどんな車か想像がつきます。この前は珍しく、「日本車が一番だった時代がもしあったとすれば、それは残念ながら終わってしまいました」と明言していました。自分もまったく同感ですが、そんなにはっきり言って大丈夫かなと、ちょっと心配しました。(^^;

口コミに関しては、サクラやクレーマーも怖いのですが、それ以上に厄介なのは、ただの素人が書いているということです。ふだん日本車しか乗らない人が欧州車に乗ると、「変速が滑らかでないし、勝手にシフトダウンするし、日本車のほうがスムーズで、よくできている」などと言うのですが、わざわざそういう設定にしてあることをその人たちは知りません。そして、それを真に受けてしまう人たちが同じような意見をさらに広めてしまいます。最近のハイブリッド車ブームもそういう一面があると思います。本人たちには悪意がないので仕方のないことですが、そういう点が怖いですね。だからこそ、評論家も必要なんですが・・・

あと、この本をパラパラと見ていて気付いたのですが、ハンドルの上からメーターを見る車が増えてきたのでしょうか? 日産のセレナやホンダのフリードなどがそんな感じに見えました。おそらく、208よりはメーターの位置が高いのでしょうが。

208の小径ハンドルに慣れてしまうと、ほかの車のハンドルがやけに大きく感じてしまうので、同じような車が増えてくれるといいなあと思います。(^^)

Re: No title

はむおさん、こんばんは。

示唆の多いコメントで楽しく読ませていただきました。

トヨタの社長とかは、気に入らないと二言目には「広告降りようか」とかいうから、台所が苦しい自動車雑誌はたまりません。新聞社もテレビ局もトヨタ日産ホンダの逆鱗に触れないようにしているとしか思えません。

TVKクルマで行こうの岡崎さんのインプレで面白いのは、クルマによってアピールポイントが妙に変わること。ああ、メーカーからこれは是非言ってくれって言われているのだなとわかって楽しいです。
岡崎さんは「×」のポイントがいつもどうでもいいところだったりするのがちょっと残念ですが、インプレの前に商品をしっかり勉強しているなあと思います。
それに比べてフジトモは全然だめですね。この番組、フジトモなんか必要なのかって思います。昔の三清直美さんの方がよかったなあ(^_^)v
岡崎さんはプジョー乗りなんですが、プジョーを必要以上にひいきにすることもなくキチッと仕事をしているところが評価できます。

プジョー208のメーターナセルと小径ハンドルはいいですよね。
っていうか、プジョー208に決めた一番のポイントがこの辺りだったりします。

一時期ヴィッツがセンターメーターを採用していましたが、左右いずれのハンドル位置でも共通のメーターナセルASSYが使えるっていうくだらない理由。ユーザーの為ではなく、メーカーの都合でこういうことを平気でやるのは許せません。
もっとすごいのは三菱で、何を勘違いしたのかセンターメーターがかっこいいと思って軽自動車に採用。輸出しない車にセンターメーターって。私が三菱車を絶対認めないのはこういうところがあるから。ターボがかっこいいとおもうと全車種ターボにするとか。
リコールも平気で隠すし。

最近軽自動車の運転席にちょこっと座ったのですが、右側のドアというかガラスが近すぎ。ハンドルでかすぎ。ボディ薄すぎ。着座位置前すぎ。
こんなクルマで走ってよく恐くないなあと思いました。
色々クルマを見ると本当にプジョー208はいいクルマだなあと思います。

評論とかインプレは、あくまで「情報」として押さえておき、実際に自分の目で見て、手で触れて見るのがよろしいかと。

そういえばいつの間にか日産は技術的なことを一切言わなくなりましたね。昔は技術の日産って、新型車を出すと必ず技術的なアプローチをしてきたのですが。技術的な優位点を協調しても感心を持つ人がいないからなのかも知れません。
プロフィール

ざがあと

Author:ざがあと
クルマを買い換えてからクルマの話題が多いのですが、本来のアイドル系やテレビ、PCの話題も根強く続けています。
って、本当はアドビイラストレータのイラストを中心にするはずだったのですが、それはそのうちぼちぼち。
プジョーの話題が多いですが、その他の話題も楽しんでいってください。

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