ドイツ車とは

最近ネットでドイツのアウトバーンの話をいろいろ読んでいて、「ああ、だからドイツ車ってこうなんだ」って何となく理解できました。っていうか、じんじんさんみたいに実際に走ったことがあるわけではないのであくまで情報としての理解ですが、とりあえず今日はその話題を。

アウトバーンとは、その建設の歴史はドイツの闇時代の部分もあるので特にここでは書きませんが、道路の機能としては都市と都市を結ぶネットワークとしての高速道路ということらしいです。っていうか、ドイツって州っていうか、歴史的には元々複数の国家が集まったものだから、それぞれの国に中心となる「都」があったわけで、それを結ぶことが、時の為政者にとっての「国家の統一」になったのかも知れません。
なので、そこは自分たちは優れているんだと思いこみの激しいドイツ人のこと、まずは机上で考え抜いて仕様を決めたわけで、その結果ドライバーの負担を軽減する道路設計と行き届いた整備で驚異的に事故の少ない高速道路ができたのですね。
基本的には速い車と遅い車を混在させないで、レーンで分けて、速いクルマが遅いクルマに追いついたら遅いクルマは無条件に道を譲るというルールを作り徹底する。こういう基本的なルールの遵守が安全な道路運営に大きく貢献しているようです。

そういうルールによって、「速いレーン」では速度無制限が実現できるわけで、速度無制限ってことになれば挑戦してみたくなるのはドイツ人っていっても人間なのでそういう人情もあるわけです。
そこで登場したのが「BMP」、いわゆる「BMW」「メルセデスベンツ」「ポルシェ」のドイツプレミアムブランドのクルマたち。
っていうかこのBMPはアウトバーンができた戦時中あたりからすでに速度無制限への挑戦をしていたようですが、クルマというのは元々金持ちの道楽だったので、そのプレミアムっぷりは当時から全然変わっていないらしいです。

ということでBMPはただただアウトバーンで速く走るために、最高のエンジン、トランスミッション、足回りとコストを掛けているプレミアムカーなんですが、最高速は何㎞/hか、ではなくて、その速度で何時間も走れる信頼性が要求されるというところがドイツ以外の国のクルマと違うところのようです。

したがって、超高速で何時間も安全に走れて、しかも疲れさせてはいけない。だからBMP独特のシート、足回りが生まれたわけで、運転に集中できないと危険ってことで、必要な情報が得られることがコックピットの条件ってことになるわけで、しゃれたデザインやおしゃれな色、便利な機能なんかと無縁、アウトバーンを走るのに原則としてナビなんか不要って感じで。だから日本仕様は後付でとってつけたようなナビになるのですね。

BMPのオーナーで、超高速でアウトバーンを走ろうっていう人は「運転に集中すること」が義務づけられているようで、クルマの中でものを食べたり、談笑したり、テレビを見たりなんてあり得ないそうです。「アメリカ人じゃないんだから」ってことらしいです。カップホルダーとかもあまり使うことはないらしいです。少なくともアウトバーンで高速車線運転中は。

当然ポルシェだけでなく、BMWもメルセデスベンツも「ファミリーでアウトバーンを乗ることは考えていない」そうで、BMPは子供を乗せることをあまり勧めていないようで、少なくとも子供に優しい車作りはしていないようです。ファミリーは、ワーゲンとかフォードとかプジョーとかにのれっていうのでしょうか。

このBMP3車のエクステリアデザイン、特にフロントのデザインがひと目見てわかり安いのもアウトバーンでは必要だそうで、後に疲れたら前のクルマがすぐにBMPだとわかるデザインにしているそうです。

そんなにみんなルールを守るのかいなって思うのですが、ドイツは相互監視社会らしく、違反したドライバーがいたら後で警察に申告すると違反として摘発されるらしいです。道路割り込みでトラブって「○ァックユー」とかやろうものなら、あとあと「安全運転義務遵守違反」で出頭命令が来るとか。世知辛さがドイツっぽいです。

BMPのデザイン、コックピット、シート、足回り、ブレーキ、ボディ剛性、ハンドリングそして価格はすべてアウトバーンのためにあるってことなのですね。
そうか、ドイツのプレミアムカーの成り立ちはアウトバーンあったればこそ、と言うわけです。

それじゃアウトバーンのない国ではBMPは必要ないのかっていうと、基本的にはポルシェの高速性能なんか日本やアメリカでは一般道路では試すことさえできないので必要なさそうですが、走ることに関して贅沢に作られた車をほしがるユーザーは世界中にいるわで、ニーズはあるのですね。
BMWやメルセデスベンツの走りや、ハンドリング、快適性、高速安定性、安全性は、アウトバーンでこそ必要なのですが、クルマとして走ることに関する高性能は十分お手本になるもので、世界中の自動車メーカーがお手本にしています。
っていうか、世界中のメーカーもアウトバーン走行を狙った仕様にすればいいのですが、コスト的にもなかなか難しいようです。

プジョーやフィアットなどドイツ以外のクルマも、景気のいいドイツ人に買ってもらおうってわけでアウトバーンにさりげなく対応するわけで、そうするとだんだんその国らしさが薄れてきてドイツ車的になるわけで。
だからBMP以外のクルマは「遅いレーンのクルマ」になるのでしょうが、それでもアウトバーン150㎞/hの巡航は余裕で、プジョーのシート、足回り、静粛性という「疲れない性能」もこういう道路で鍛えられたのかしれません。
ドイツ以外はアウトバーンはなくても、フランスの郊外の道路や、イタリアのアウトストラーダや状況はよく似ているというわけですね。やはり欧州車の走りの性能のすごさはこういうところに秘密があったというわけですね。

ところがこのアウトバーンが育てたBMPも変わりつつあるようです。ポルシェがカイエンやパナメーラでスポーツカー以外をリリースするのは北米対策だと思いますが、BMWがFF車である218iアクティブツアラーとか発売して「ファミリー」のコンセプトを持ってきたところ。これまでは子供を乗せてアウトバーンを走るな的スタンスだったのにずいぶん変わったなあというか、常識破りなほど。
それと対抗するように今度はメルセデスベンツがBクラスで最良のコンパクトカーだとか言ってくる。しかも300万円で買えるよって。

当然BMW/メルセデスベンツのことなので、アウトバーンも超高速で何時間も走れるのだと思いますが、他のメーカーでは当り前な「家族で、子供も乗れる」っていうのをあえてやり出したところがすごいです。

【今日の言葉】 普通にミニバンと考えれば350万円前後は普通だし買い得かも。ただVWには脅威かもしれません
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No title

速度無制限、時速160km走行でも平気な車作りが求められるという環境が、
ドイツ車ひいては欧州車の車作りに大きな影響を与えていると思いますね。
よく言われる例えが、在来線が時速100kmで走るのと、新幹線が時速100kmで走るのは、
スピードこそ同じだが快適性がまるで異なると。
ドイツ車で日本の高速を時速100kmで走るってのは、新幹線が時速100kmで走るのと近いことで、
安定性や静粛性などに余裕が出るのは当然かと。
逆に、国産のBセグ車をアウトバーンに持って行って時速160kmで走らせたらどうなるのか??
想像しただけで怖い・・・

Re: No title

エディさん、こんばんは。

プジョー208で東名とか走ってみて、クルコンとか使って便利さと静かさと乗り心地と低燃費に感動したのですが、おっしゃるとおりスパルタンな欧州からすれば100㎞/h巡航なんて余裕のスペックだったということですね。
この「疲れない性能」っていうのはプジョーだけでなくVWやBMWやベンツ、フィアットなんかも普通に持ち合わせているのかもしれません。
ただ欧州プレミアムブランド達は、「運転に集中できる環境の提供」っていう仕様があるようで、それがコンサバで変わり映えのしないコックピットになっているのだと思うと残念ですが、使ってみればやはりこれが便利だと思うのでしょう。

日本の高速道路が日本車を切磋琢磨するのにどれほど貢献したのかって思うのですが、時速100㎞で走らせるために軽自動車が進化したっていう意見もありますが、軽自動車で東名時速100㎞はかなり恐いと思います。まさに国産Bセグでアウトバーンを走るようなものかも知れません。

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ざがあと

Author:ざがあと
クルマを買い換えてからクルマの話題が多いのですが、本来のアイドル系やテレビ、PCの話題も根強く続けています。
って、本当はアドビイラストレータのイラストを中心にするはずだったのですが、それはそのうちぼちぼち。
プジョーの話題が多いですが、その他の話題も楽しんでいってください。

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