水鏡推理(ネタバレなし)

ミステリー好きな方のブログとかでたびたび登場する松岡圭祐さんの水鏡推理ですが、「人が死なないミステリー」ということで少し前から気になっていたのですが、読んでみよう思いました。
だいたいあの名探偵コナンも含めてミステリーって人が死にすぎでうんざりして読む気をなくしていたところでした。

ということで、この水鏡推理は殺人事件ではなく「文科省ヒラ職員が不正研究”ねつ造”の謎を解く」というコンセプトなんですが今回は3冊を一度にゲット。

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写真の通り3冊あるわけですが、1が2015年10月、2が2016年2月、3が2016年6月とわりと新しい。不正とか税金の無駄遣いを糾弾する内容なので、リケジョのねつ造とかVWの不正とか前東京都知事の旅費の話とか出てきて話題が新しいのに驚きます。
ミステリーって言うのは文学とちがってじっくり味わって読むものでもないので、一気に3冊読んでしまいました。

ミステリーのネタバレは他の小説以上にするわけにも行かないのであらすじを含めて内容か書きませんが、今回は感じたことだけザクっと書いていきます。

1はまあまあ。2は途中でネタというかからくりが分ってしまってがっかり。普通のマジック好きならこのくらいは分ってしまいます。読者をなめるなって感じです。
3は最後に一気に謎を解き明かすのですが、ちょっとやり過ぎ感がある。
なのでミステリーの内容としては、残念ながらライトノベルの域を出ていない感じでしょうか。そう思って読む分にはあまり残念な思いはしないで済むでしょう。気軽に一気読みできる娯楽作品ではあります。

主人公水鏡瑞希は「不正研究を暴くタスクフォース」に配属されていて、国家公務員として頑張っていて、作中では良い仕事をしているのですが、「タスクフォース」と聞くと個人的にイヤなというか大変だっ思いがあります。
というのも5年ほど前になりますが、会社で「ビジネスを拡大するためのタスクフォース」というのを経営陣からうちの本部長が直々に指示され、当時本部直属だった私に
「ざがあと君、タスクフォースの事務局をやってくれ」
って言われて大変な思いをしたことがあります。タスクフォースって何?何をどうすればいいの?って感じだったのですが、命じた本部長もよく分らなくて二人でネット検索のしまくりでした。
いつか記事にしたことがあるのですが、そのころバートランド・ラッセルの幸福論を思いついて参考にしました。
「何が業績を伸び悩ませているのか」「ビジネスをどうしたいのか」などバートランド・ラッセルの幸福論の項目をタスクフォースの項目に置き換えて、さらにそれを細分化、系統化して、営業、宣伝、開発、SE、設計、手配、原価管理、庶務などの専門家に課題を割り振って、問題となる点の解決策とマイルストーン、対応スケジュールなどをまとめてタスクフォース報告書を作りました。全く3ヶ月間大変な思いをしました。
普通こういうのを幹部に報告すると、いろいろと指摘を受けて再提出とかになるのですが、徹夜でレビューをしたかいもあって一発で通りました。
「今後のビジネスタスクフォースのテンプレートになる」なんて高評価だったのですが、特に賞与査定が良くなったってこともなかったみたいです。

小説の話に戻りますが、作品では水鏡瑞希のキャラクター描写が1,2,3でそれぞれ若干変わっているのが気になりました。要するにキャラクター像の一貫性に欠ける印象があります。
1は表紙のイラストに近いイメージで読み進めてもあまり違和感がないのですが、2になるとだんだんずれを感じるようになりました。3になるとイラストとまったく一致しないっていうか、1と同じキャラなのかって思ってしまうほど手練れな性格になってしまいます。
ノンキャリの事務官っていう下っ端感を出したかったのかわかりませんが、巻が進むごとにずいぶん薄っぺらなキャラになってしまっているように思いました。

っていうか、表紙の紺野真弓さんの瑞希のイラストはちょっと微妙な気がします。
目の周りとかやたら細かく描いているわりには、服とか雑だし、構図も単調だしデッサンもおかしい。
どう見ても作中の瑞希を表現していると思えないし、この表紙イラストのキャラクターに感情移入できないのがかなり残念ではないでしょうか。
こんな中途半端な絵より、少年陰陽師のようなアニメ絵にした方がよっぽど良かったと思います。

ということで、一気に3冊読んで楽しんだのですが、4冊目を見つけてうかつにも購入してしまいました。

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これまたネタバレを言うわけにも行きませんが、普通の作品では取り扱わない題材が新鮮です。作者の勉強っぷりがよく分って感心しています。
2016年10月の作品なので、豊洲問題とかちょこっと出てきますね。この新しさがちょっと楽しいです。

この「4」を購入したときに、最新刊「6」が出ていることを知ったのですが、まだ2冊あるのかよってことで今のところ買うかどうか微妙です。
なんか本の出し方がライトノベルみたいで、出版不況と言われ書籍の売行きが芳しくないのは分りますが、出版元の講談社の「焦り」を感じてしまうのは私だけでしょうか。

ということで、本の内容紹介があまりない、というかミステリーなので書くわけにもいかないのですが、「購入品」カテゴリーの記事と言うことでご理解をお願いします(笑)

【今日の言葉】 国家公務員のキャリアは月200時間ぐらい残業するって書いてありますが、農水省に勤める友人の話を聞くと本当みたいです。大臣の国会答弁があったらまず帰れないって。ご苦労様です
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ざがあと

Author:ざがあと
クルマを買い換えてからクルマの話題が多いのですが、本来のアイドル系やテレビ、PCの話題も根強く続けています。
って、本当はアドビイラストレータのイラストを中心にするはずだったのですが、それはそのうちぼちぼち。
プジョーの話題が多いですが、その他の話題も楽しんでいってください。

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